好きの気持ち
年の瀬もギリッギリにきて唐突な告白だが、
なんか昔から大人しめな女性が好きだ。
この気持ちを完全に自覚したのはこの仕事も足掛け10年目を迎えようというつい最近のことである。
最初におかしいなと思ったのは、
5年ほど前三浦綾子で有名なとある街の由緒ある病院で勤めていたときのこと。
この病院の回復期リハビリ病棟のメンバー構成は全員中途採用、年齢も経歴も様々。
主に大腿骨頸部骨折後のおばーちゃんのリハビリや、鍵盤断裂のおじさんが多いのだが、
スポーツで足関節骨折後のアスレチックトレーニング目的のお兄さん、前十字靭帯後ニーズレースの小学生、工場での事故後リハビリのお兄さん、ゴミ出しでこけて膝のお皿を割った奥様のリハビリなど患者層も様々である。
そこで若手として修行していたわたしは、割と可愛がられて、今考えると割と楽しくやっていたように思う。
よく私をいじり倒してくれたT師長。
今でも尊敬している当時67才、働きもんのなべさん。
採血の手技はこの人の完コピ、Y子さん
ギネが長かったおねーさんのY澤さん。
某3大病院出身のT島さん。
年下なのに完全に公私共に先をこされてたWなべちゃん。
そしていまだにプライベートでお世話になっているS藤先生。70代現役 あちらの方は知りません
全然紹介しきれないけど、面白かったから振り返りがてら一部紹介。
事件はT島さんとの絡みの中で起こった。
T島さんはどちらかと言えば引っ込み思案なタイプ。
しかし記録の字は綺麗でかわいかったし、何かと几帳面でしっかり者。患者さん対応はどの人に対しても公平な態度で波がなく落ち着いている。
少しだけ高めの声でマイペースに話す様は自分がある感じがして、私の羨ましいレーダーにいつも感知されていた。
確かに自分の中では割と好きな先輩だったのだが、ある時期からY澤さんやT師長にT島さんとの絡みをちゃかされるようになった。
「なすちゃんてさ〜本当にT島さんのこと好きだよね〜。わかりやすい。」
「またニコニコしてるよ?T島さんにちょっかいかけようとしてるしょ?ほんっと、小5男子だよね」
など、図星を突かれているのだが、それが、事実なのかもわからず私は本気で困惑していた。
なぜバレる?
ぜんっぜん、顔や言葉には出してないはずなのに。
そのちゃかしはまだ子どもから抜け出していなかった私をかたくなにしていった、、。
そしてだんだんT島さんと絡むのが恥ずかしくなって避けるようになってきたある日事件は起こった。
T島さんは当時妊活中だったんだけど、一足先にママになったS藤さんが子どもを見せにきていてそのあとだった気がする。
午後の検温に行こうとするT島さんの後ろ姿に何故か無性に甘えたくなってしまい手を洗っているT島さんに大胆にも確か抱き着こうとしてしまった。
T島さんはちょっと笑いながら「なになに〜!」と言いあとずさりしたので、私はハッと我に返り超絶に恥ずかしくなってしまい顔が真っ赤になった。
どうしたらいいかわからなくなった私はそのまま手を洗ってごまかしたものの事態は全然ごまけていなかったと思う。
もうこれは私の中では大事件で、一体自分はどうしちゃったんだろうとこの後2年くらい引きずる出来事になった。
そんなわけで今振り返るとT島さんのことが控えめに言っても好きだったんだなと思うのだが、どういうところで周囲に見抜かれてしまうか、今になってわかる行動を下記にあげてみた。
好きな人に対して
・目で追ってしまう
・何か話したくてやたら質問する
・何かに集中している所をみているとちょっかいをかけたくなる。いや、かける。主に輪ゴム鉄砲とか机揺らし。
・好きを自覚すると素っ気なくしてしまう
・でもやっぱり知りたくて質問攻め
・体調の異変のときは人一倍心配する
・体位変換のときは誰よりも先に交代してあげる
など。
私は自分自身のこの好きの気持ちの正体が何者なのかわかっていない。
なので、とっても知りたい。
一体これはどういう好きの気持ちなの。
誰かわかる人いたら教えて。
恋なの?愛なの?なんなの?
今後も時々こんなエピソードを公開してみようと思う。
セクシャルアイデンティティに怯えている子や疑問を持っている子、おばちゃんと一緒に考えてみよう!
姉宅甥っ子のコレクション
奥の方にあるジムニーとプリス(プリウス)が1番のお気に入りらしい。
こういう大きな建築物の圧迫感、ワクワクする。