「ドクター小鷹、どうして南相馬に行ったんですか」を読んでみて
2011年の東日本大震災から10年がたとうとしています。私はそのとき横浜の学校に通っていましたので大きな揺れは感じたものの怪我もなく被害はありませんでした。間接的にガソリンが足りなくなったり、紙類が不足することもありましたが、それでも不自由はあまりしなかった気がします。
なので、避難所生活の実情とか家がなくなってそこに住まなければならない生活をしている方たちのことを全然知らないんだな、とこの本を読んでいて思いました。
また、恐ろしい記憶や辛い記憶を話すことは辛い人たちもいると思います。でも、どのようにして辛い日々を過ごしたのか、語ることでそのあとを生きる人の中に救われる人がいるはずなのでどのようにかして語り継がれていく必要はあるよなって思います。
そして今日紹介するのはこの本!
この本はまず香山リカ先生のプロローグから始まりますが、対談されている小鷹先生との出会いや被災地での精神科医が必要とされている状況と役割がわかりやすく書かれています。
プロローグを読んで私がまず思ったことは、
「香山リカって、、、プッ。この自分語りの文章、どっかで読んだことある。私じゃん。なんか痛々しさが似てる。なんか恥ずかしい、やめて〜」と早速勘違いっぷりを発揮。
おまけにメガネにミディアムヘアで精神科医ってしまこ先生のまねしてるみたい👩🏫
やめて欲しい😕
と、かなりお門違いなうらみを抱いて読み始めたのですが、まずそこは人として何より先に謝ります。本の内容以前に何も知らない人に嫌いとかネガティヴな感情を抱くのは思慮に欠ける(_ _)
香山先生、失礼なことを書いてしまい本当にごめんなさい。千本ノックで殴られる覚悟で書きましたので気の済むまで殴ってください。
その上でこの本を読んでみて、
好奇心で生きていて、ほんとのことが知りたくて読む人の多くに安心感を与えられるそういう香山先生の人柄の一部分に自分の性格をみた気がして、
そんな自分もさらに好きになった本でした。
対談相手の小鷹先生の人柄もまた素晴らしくて、うーん痛いところをさすってくれる文章だなぁとひたすら感心しておりました。
本の途中からはお話は被災地支援にとどまらず、
先生方の人生観についても語られています。
小鷹先生は大学病院を退職し南相馬で暮らす日々について、香山先生は医師としてのビジョンについてざっくばらんに書かれています。
またそこには精神的な危機的状況のリスクのある人への支援の実態も書いてありました。
それを読んだ私の本心としては
「支援する側がよかったぁー☹️😫😢」と思ったけど、ここまでたくさんの人に支えられてきた事実は変えられず。そして、私は看護師として働く中で支援されることで、誰かを励ましていることもたっくさんあるとわかったし、それにめくじらを立ててエゴだー!と吠えるのはやめよ、と思ったのでした。
だけど、せめて自分の好奇心を満たすためにも勉強はし続けようと思った次第です。
しまこ先生に猛烈に憧れていた私にとって、
すんごく知りたかった"精神科医ってどんなことを考えてるのかなー"ってことだったり、意外にも人間らしい人もいるんだってことを読んで知ることができてうれしかったです。
と、やっぱり最後はしまこないずどされた文章の締めくくりになってしまいましたがこれで終わりにします。
今日もコロナ増え続けていますね。
不要不急の外出は控えておうちで大人しくしていましょう!←
もうね、アンダー25くらいの若い人たちの自粛する気の無さ。君たち、君たちは人生の大事件を考える危機的状況なのか!?と聞きたい私なのでした。