コロナに感染!!②
2月2日からナスの勤務は4日連続勤務。
このときのナスに休むという考えはありませんでしたが、仕事へ行ってみると、子持ちの方や複数名の人が出勤していませんでした。
少しずるいなと思いました。
ナスだって休みたいよ、と思いました。
出勤できるメンバーで協力して配膳、おむつ替え、トイレ介助を行いました。
ショートステイは主に認知症の方が利用する施設なので、マスクをしてと言っても最初の5分は覚えていてもそのあとはすぐ忘れて外しておしゃべりを始めてしまいます。
ナスが菌を貰ったのはおそらくC氏。2月5日発熱のタイミングも同じでした。そのC氏は元から肺の病があり常にごほごほ咳をしていました。なので、みんないつもの咳だろうと思っていました。
C氏はその日もわがままを言って食後のコーヒーの前に歯磨きをするため部屋にあげてくれと言いましたが、ナスはなぜかその日わがままに付き合えず連れて行きませんでした。C氏にトイレを言われ連れて行くと、終わって立ち上がったところで、パンツをあげようとしたタイミングで、
「ブゥ〜〜〜〜!」と絞り出すようなおならをされました。
C氏はニヤリとしていました。
腹が立ったけど、無言でいました。
歯磨きに連れて行かなかった腹いせです。
そして席に戻った後、C氏の検温をすると37.8分でした。
急いで部屋へ戻して抗原検査をしたところガッツリコロナ陽性でした。
ナスはなぜか陽性者の対応にあたらされることが多かったです。看護師さんに、という流れがあるからです。また検温や検査はやはりナスの仕事であるため、やらざるおえませんでした。
ごほごほしている人の部屋にも入って5分ほど検温血圧測定サット測定を行います。
ガウンを着てシールドをつけて、マスクに手袋で、細心の注意を払ってあまり息をしないように、お部屋に入り行いますが、どこかで吸い込んでしまったんだと思います。
ナスが異変を感じたのは、勤務4日目の2月5日
出勤後すぐのことでした。
ナスの右耳でプスッと音がしました。
なすは耳が弱いです。
そして少し耳が痛くなりました。
ん?と思った次の瞬間、体がじわーんとしました。
は!これは熱発の予兆!
そう思いました。そして体がボーッと熱くなりはじめました。
この日のスタッフはナスを含め3人。
リーダーB氏、ナス、機能訓練氏のD氏。
1人として欠けると困ります。
しかし、ナスは即決断。感染力の強さはわかっているため即帰宅しようと思いました。
代表の長に電話して早退することにしました。
代表の長も普段は現場に出ないけど、フル稼働で、夜勤を拾ってくれていました。
ナスはとても悔しかったです。
自分はかからないだろうと、どこかで思っていた自分がいました。
私がやらなければ誰がやる、という正義感だけで、持ちこたえていた気持ちも萎れました。
帰宅後、昼ごはんを食べて2時間後。
熱を測ると37.8度
もうダメだ。逃げられない。と思いました。
大きな総合病院の救急外来へ連絡。4時にきてもいいと言われました。
北風のすさぶ晴れ空の下、ナスはチャリを飛ばしました。
寒かったのに到着したときには、体温は38.9度もありました。
熱はここが最高点です。
鼻綿棒でクルクルっと検査されました。
クシャミも我慢しました。
ナスの前に検査したオヤジは、検査してくれているドクターにもおかまいなく咳き込んでいました。
帰宅後、パタリと床につきました。